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リヤカー。

 それは昔から家にあった。


 鮭鱒漁をしていた頃は確か4台くらいあった。

 大きく船名が書かれており、港で待機しているリヤカーを見ただけで、
何処の船が帰ってくるのか子供だった私でも察しがついた。

 荷揚げが始まると一気に活気づく港。

 後方に蓋を付けたリヤカーを船に着けると、
乗組員が二人がかりで籠3~4杯のシロサケを
リヤカー満タンになるまで空け入れる。

 凄い勢いなので、傾けたリヤカーを片足で押しながら
跳ね返しの力に必死で逆らう。

 リヤカーに狭苦しく収まっているシロサケを、
太いホースから勢い良く噴出す海水を操って洗うのは、決まって祖母の役目だった。

 歩かなくてすむ楽な作業のように見えるけど、
5月の歯舞では体の芯まで冷えきってしまい相当辛い。

 でもそんなことを微塵も感じさせないほど、祖母は強く逞しく
頑としてそこを動かなかった。

 乗組員の機敏な呼吸や祖母が洗い流すタイミングに合わせ、リヤカーを
シーソーの様に上下させると、サケは益々綺麗な白銀の鱗に輝いた。

 その瞬間、重いリヤカーのバランスに気持ちを集中させ一気に市場へ走る。

 あちらこちらで同じように走っているリヤカーや、
横行するトラックに決してぶつからないよう
気配を感じながら。

 『八広丸』と大きく書かれたスペースを目指し、
車輪止めにゴンっとタイヤが当たった瞬間、
リヤカーの蓋がタイミングよく抜きとられる。

 蓋を抜き取る人と息を合わせるように
取っ手を高く持ち上げると、シロサケがどーっと一気に流れ出る。

 もたつくと次のリヤカーが飛び込んでくるという緊張感と緊迫感。


中学1年生から手伝ってきた仕事…。

 
 あのころ大活躍していた リヤカーは一台だけ残されていて、
ごくたまに、ここぞという時、存在感を発揮する。

2013(H25).10月 063

 そんな 我が家に残っている1台のリヤカーが 愛おしくてたまらない。

なんだって 運べる…  そんな気持ちにさせてくれる。

 扱うのはもっぱら主人だけど(笑)
私だっていざとなったら。

2013(H25).10月 010

 経費がかからず、邪魔にならず、こんな生活に調和して
素朴な外見がなんとも素敵。

 この浜辺まで荷台に乗ってきたきたけど、
主人が引くガタゴト揺れる優しい乗り心地は本当に最高。

2013(H25).10月 048

 いつも主人の傍らに…  !プロデューサー巻き(笑)

そして、リヤカーは何も語りはしないけど…

 力強く、時には私の癒しとなって一緒に風になびいて

時には子供達とジャレてくれる。

2013(H25).10月 068

この輝かしい年季が

多くのことを感じさせてくれる。

2013(H25).10月 076

パパに軽トラ貸してあげて!!

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テーマ : 北海道/道東 - ジャンル : 地域情報

コメント

No title

リヤカ~ですか?
懐かしいっすな・・・

昔、稲刈りについて行って
帰りに、リヤカーの上で眠った思い出があります!

子供の笑顔も素敵ですが
ギャハ~

ワンコが、なんとも言えない
好い雰囲気を醸しだしておりますよ~

パパちゃん、優しいんだろうな!
家族の笑顔を拝見すると、

凄く好い雰囲気だすで~(笑)
。。。へば、またね~(=^・^=)V

お茶目な yoshi。。。さん♪  

おはようございます!!
リヤカーの上で眠っちゃう気持ちわかります。
空が青く眩しくて、空気が澄んでいて
風が優しくて、鳥の声が心地よくて~~
癒されますね♪

いつもyoshiさんの優しいコメントに癒されます。
ありがとうございまーす!!
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